中小企業向けCRM比較10選|SFA連携とDSR活用で商談を加速【2026年版】
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中小企業向けCRM比較10選|SFA連携とDSR活用で商談を加速【2026年版】

著者: Terasu 編集部

中小企業向けCRM比較10選|SFA連携とDSR活用で商談を加速【2026年版】

CRM(顧客関係管理)とは、顧客との接触履歴・商談状況・購買データを一元管理し、組織的な営業活動と関係構築を実現するシステムである。中小企業では、Excel管理からCRMへの移行により営業プロセスの可視化と属人化解消を実現できる。

中小企業向けCRM比較2026年版のヒーロー画像。複数のCRMツールのロゴと、商談管理・顧客管理のイメージ。

「CRMを導入したいが、どのツールが自社に合っているかわからない」——中小企業の営業責任者から最もよく聞かれる悩みです。

市場には100以上のCRMが存在し、価格帯も機能も大きく異なります。この記事では、中小企業(従業員10〜300名規模)に適したCRM 10製品を料金・機能・使いやすさで徹底比較します。さらに、CRM選定で陥りがちな失敗パターンと、CRM単体では実現できないDSR(デジタルセールスルーム)連携による商談加速の方法も解説します。

この記事でわかること:

  • 10製品を一目で比較できる早見表と詳細解説
  • CRM選びで失敗しないための5つの判断軸
  • CRM導入でよくある失敗パターンとその回避策
  • CRMの限界をDSRで補完し、商談クローズ率を高める方法

3分で選べるCRM比較早見表

「まずは候補を絞りたい」という方向けに、10製品の特徴を早見表にまとめました。自社の優先条件に合う製品を2〜3つピックアップし、無料トライアルで検証するのがおすすめです。

※ 料金は2026年5月時点の公式情報に基づく概算です。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。

選定のフィルタ軸:

  • 無料で始めたい → HubSpot CRM、Zoho CRM、Freshsales
  • 月額1万円以下(5名利用時) → Zoho CRM、kintone、Pipedrive
  • 国産・日本語サポート重視 → Mazrica Senses、GENIEE SFA/CRM、Sansan、Knowledge Suite、kintone
  • SFA統合が必須 → HubSpot CRM、Zoho CRM、Mazrica Senses、Salesforce、Pipedrive、GENIEE SFA/CRM

CRMの基本と中小企業における役割

CRMの基本機能

CRM(Customer Relationship Management)とは、顧客との関係を管理・最適化するためのシステムです。主要な機能は以下の4つに分類されます。

  • 顧客データベース: 企業情報・担当者情報・接触履歴を一元管理
  • 商談パイプライン管理: 案件の進捗・金額・確度をリアルタイムに可視化
  • レポート・ダッシュボード: 売上推移・活動量・受注率を自動集計
  • ワークフロー自動化: フォローメールやタスク割当の自動実行

CRMとSFAの違い

CRMとSFA(Sales Force Automation:営業支援システム)は混同されやすいですが、カバーする領域が異なります。

項目CRMSFA
主な目的顧客情報の一元管理・関係構築営業活動の管理・自動化
対象領域全顧客ライフサイクル商談〜受注フェーズ
主な利用部門営業・マーケ・カスタマーサポート営業部門
代表機能顧客DB・レポート・ワークフロー商談管理・活動記録・売上予測

近年は両機能を統合したツールが主流です。SFAとの詳しい比較はSFA比較15選(2026年版)、SFAの基本についてはSFAとは?CRM・DSRとの違いをご覧ください。

中小企業こそCRMの恩恵が大きい理由

中小企業ではExcelでの顧客管理が多く見られますが、以下のような限界に直面するケースが増えています。

Excelの限界CRMによる解決
同時編集が困難クラウドでリアルタイム共有
検索・フィルタが不便条件検索・セグメント抽出
自動化ができないフォロー自動化・リマインダー
担当者離職時に情報ロス全履歴が組織資産として残る
分析に手間がかかるダッシュボードで自動集計

CRM投資に対してプラスのROIが得られることは、複数の調査機関が報告しています。特に中小企業では、営業プロセスの属人化解消と情報共有の効率化による効果が大きく、適切に運用すれば投資回収が見込めるとされています。

CRM導入による主な効果:

  1. 顧客接触履歴の自動記録で日報作成時間を削減
  2. パイプラインの可視化で受注確度の高い案件を優先対応
  3. 顧客の行動データに基づくタイムリーなフォローアップ
  4. 離職・引き継ぎ時のナレッジ継承がスムーズに

CRM比較10選 — 料金・機能・おすすめ企業規模

ここからは、中小企業に適した10製品を個別に解説します。各製品の強み・注意点・向いている企業タイプを具体的に紹介するので、自社の要件と照らし合わせてご確認ください。

1. HubSpot CRM — 無料から始められる定番

HubSpot CRMは、世界135カ国・28万社以上に利用される定番CRMです。無料プランが無期限で利用でき、顧客管理・パイプライン管理・メール追跡・チャットボットが無料で使えます。

  • 月額料金: 無料(Free)〜5,400円(Starter)〜54,000円(Professional)
  • 強み: 直感的なUI、2,000以上の外部アプリ連携、マーケティング・セールス・サービスの統合プラットフォーム
  • 注意点: 高度な自動化やカスタムレポートはProfessional以上が必要。無料版ではHubSpotロゴの非表示不可
  • こんな企業に: CRM初導入の10〜100名規模。インバウンドマーケティングにも取り組む企業に最適

HubSpotの最大の強みは「無料でも実用的」な点です。コンタクト数の上限がなく(無料プランでも最大100万件)、パイプライン管理・メールテンプレート・ミーティング予約機能が無料で使えます。まずはHubSpotの無料プランで運用を始め、チームが定着してからStarterへアップグレードするのが低リスクな導入パターンです。

2. Zoho CRM — コスパに優れたグローバルスタンダード

Zoho CRMは、世界25万社以上で利用されるコストパフォーマンスに優れたCRMです。月額1,680円(スタンダード)から利用でき、3ユーザーまで永久無料のFreeプランもあります。

  • 月額料金: 無料(3名)〜1,680円(Standard)〜2,760円(Professional)〜4,800円(Enterprise)
  • 強み: AI機能(Zia)によるリードスコアリング・異常検知、初期費用・オプション費用なしの明瞭な料金体系、45アプリのZoho Oneとの連携
  • 注意点: 日本語UIはあるがヘルプドキュメントの一部が英語。高度なカスタマイズはEnterprise以上
  • こんな企業に: コスト重視の10〜200名規模。複数のZohoアプリをまとめて使いたい企業

Zohoの特筆すべき点は、初期費用・オプション費用が一切不要な明瞭会計です。5名で利用した場合の月額コストはStandardプランで8,400円(1,680円×5名)と、ユーザー課金制のCRMの中でもトップクラスのコストパフォーマンスです。さらにZoho CRM Plus(全15製品バンドル)やZoho One(全45アプリ)といったパッケージもあり、バックオフィスまで含めた統合運用が可能です。

3. Mazrica Senses — AI搭載の国産CRM

Mazrica Sensesは、AIが過去の商談データを学習し、受注確度の予測や次のアクション提案を自動化する国産CRMです。案件ボード(カンバン形式)で商談状況を直感的に把握できます。

  • 月額料金: 要問合せ(Starterプランから)
  • 強み: AI搭載の案件リスク分析・アクション提案、名刺・議事録の自動取り込み、手厚い国産サポート
  • 注意点: 無料プランなし。小規模チーム(5名以下)にはオーバースペックの可能性
  • こんな企業に: 日本語サポート重視の20〜150名規模。AI活用で営業精度を上げたい企業

4. Salesforce Starter Suite — 世界シェアNo.1のエントリープラン

Salesforceは世界CRM市場シェアNo.1のプラットフォームです。Starter Suiteは中小企業向けに設計されたオールインワンCRMプランで、マーケティング・営業・カスタマーサービスを月額3,000円で統合管理できます。将来的にビジネスが拡大した際もPro Suite以上へスムーズに移行できます。

  • 月額料金: 3,000円〜(Starter Suite、月払い・年払いどちらも可)
  • 強み: 世界最大のエコシステム(AppExchange)、高度なカスタマイズ性、AI機能(Einstein)
  • 注意点: 設定・カスタマイズの学習コストが高い。最低限の活用でも導入支援が推奨
  • こんな企業に: 30〜300名規模で今後の成長を見据えた企業。SalesforceとDSRの連携方法はこちら

5. kintone — ノーコードで業務アプリを構築

kintone(サイボウズ)は、CRMテンプレートで即日導入でき、ノーコードで自社の業務フローに合わせたカスタマイズが可能な業務アプリ構築プラットフォームです。

  • 月額料金: 1,500円(ライトコース)〜2,600円(スタンダードコース)
  • 強み: ドラッグ&ドロップでアプリ構築、200以上のテンプレート、プラグイン・API連携が豊富
  • 注意点: CRM専用ツールではないため、SFA機能(パイプライン管理・売上予測)は自力構築が必要
  • こんな企業に: 独自の業務フローを持つ10〜200名規模。CRMだけでなく社内業務全体をデジタル化したい企業

kintoneはCRM専用ツールではありませんが、「顧客管理アプリ」「案件管理アプリ」「日報アプリ」を自社の業務フローに合わせて自由に構築できる柔軟性が強みです。製造業・不動産業・士業など、業界特有の管理項目がある企業にとって、汎用CRMより使い勝手が良いケースも多くあります。ただし、パイプライン管理やAI機能は標準で備わっていないため、これらを重視する場合は他の選択肢を検討しましょう。

6. Freshsales — シンプルで使いやすいグローバルCRM

Freshsalesは、Freshworks社が提供するシンプルなUIのCRMです。AI搭載のリードスコアリングと、電話・メール・チャットの統合コミュニケーション機能を備えています。

  • 月額料金: 無料(3名まで)〜1,200円(Growth)〜3,300円(Pro)〜4,400円(Enterprise)
  • 強み: 直感的な操作性、AI(Freddy)によるリード予測、ビルトインの電話・チャット機能
  • 注意点: 日本語サポートは限定的(英語中心)。国内の導入実績が少ない
  • こんな企業に: 英語環境でも問題ない10〜100名規模のスタートアップ。電話営業が多い企業

7. Pipedrive — パイプライン管理に特化

Pipedriveは、ドラッグ&ドロップで商談ステージを移動できる直感的なパイプライン管理が特徴のCRMです。営業担当者が「次に何をすべきか」に集中できる設計です。

  • 月額料金: 1,990円(Essential)〜3,490円(Advanced)〜6,990円(Professional)
  • 強み: 視覚的なパイプラインUI、400以上のアプリ連携、AI営業アシスタント、カスタムフィールドの柔軟性
  • 注意点: マーケティング機能は弱い。日本語UIはあるが、一部ヘルプが英語
  • こんな企業に: 商談管理を重視する10〜150名規模。営業プロセスの可視化を最優先にしたい企業

8. GENIEE SFA/CRM — 国産SFA統合型CRM

GENIEE SFA/CRM(旧ちきゅう)は、SFA機能を標準搭載した国産CRMです。モバイルアプリが充実しており、外出先からの報告・入力がスムーズです。

  • 月額料金: 3,480円〜(スタンダードプラン)
  • 強み: SFA一体型で二重入力不要、モバイルアプリの操作性、日本の商習慣に合った設計、手厚いカスタマーサクセス
  • 注意点: 海外製品と比べてAPI連携の選択肢が少ない。エンタープライズ向け機能は限定的
  • こんな企業に: 国産ツール・日本語サポートを重視する20〜300名規模。外出の多い営業チーム

9. Sansan — 名刺管理起点の法人CRM

Sansanは、名刺スキャンで自動的に顧客情報をデータ化し、社内の人脈を可視化する法人向けCRMです。名刺交換から顧客管理への導線がスムーズです。

  • 月額料金: 要問合せ(法人向け・利用規模による)
  • 強み: AI+オペレーターによる名刺データ化精度99.9%(Sansan公式)、人脈の可視化、100万件以上の企業データベース連携
  • 注意点: CRM・SFA機能は外部ツール連携が前提。名刺管理が主目的でない場合はオーバースペック
  • こんな企業に: 展示会・商談会が多い30〜300名規模。名刺情報の活用から顧客管理を強化したい企業

Sansanの独自の強みは「名刺管理 → 人脈可視化 → 商談機会の発見」という他のCRMにない導線です。「この担当者は社内の誰と接点があるか」「同じ企業の別部門と誰が繋がっているか」を可視化できるため、組織的な営業アプローチが可能になります。SalesforceやHubSpotと連携して利用するケースが一般的です。

10. Knowledge Suite — グループウェア統合型CRM

Knowledge Suiteは、CRM・SFA・グループウェアを一体化した統合型プラットフォームです。ユーザー数無制限プランがあり、全社展開のコストを抑えられます。

  • 月額料金: 要問合せ(ユーザー数無制限プランあり)
  • 強み: CRM+SFA+グループウェアの一体運用、ユーザー数無制限プラン、複数SaaSの管理コスト削減
  • 注意点: 個々の機能は専用ツールに比べてシンプル。API連携の選択肢が限定的
  • こんな企業に: 複数SaaSの管理を一本化したい10〜200名規模。全社員にCRMアクセスを提供したい企業

CRMの選び方 — 中小企業が重視すべき5つのポイント

10製品の中から自社に最適なCRMを選ぶには、以下の5つの判断軸で評価しましょう。

1. 現場担当者が使い続けられるか

CRM導入で最も多い失敗は「現場が使わなくなる」ことです。入力のしやすさ情報の見つけやすさをデモ環境で必ず確認してください。モバイル対応の操作性もチェックしましょう。判断基準は「営業担当者が毎日5分で入力を完了できるか」です。

2. 既存ツールと連携できるか

Gmail・Outlook・会計ソフト・Slack・TeamsとのAPI連携が可能か確認してください。特にメールやカレンダーとの自動同期は、入力負荷を大幅に減らします。連携可能なアプリ数は製品によって数十〜2,000以上まで大きな差があります。

3. 成長に合わせてスケールできるか

2〜3年後のチーム拡大を見据え、プランアップグレードがスムーズかを確認しましょう。小規模で始めて大規模に拡張できるSalesforceやHubSpotは、成長企業に向いています。逆に、現在の規模で完結するなら、シンプルなPipedriveやFreshsalesが合うかもしれません。

4. サポート体制は充実しているか

日本語での電話・チャットサポート、導入支援サービスの有無を確認しましょう。国産CRM(Mazrica Senses・GENIEE SFA/CRM・Sansan・Knowledge Suite・kintone)は日本語サポートが手厚い傾向にあります。

5. 初期コストと月額コストのバランス

3年間の総コストで比較することをお勧めします。以下は5名チームでの概算シミュレーションです。

製品月額(5名)3年間の合計初期費用目安3年総コスト
HubSpot CRM(Free)0円0円0円0円
Zoho CRM(Standard)8,400円302,400円0円約30万円
kintone(Standard)13,000円468,000円0円約47万円
Pipedrive(Essential)9,950円358,200円0円約36万円
Salesforce(Starter Suite)15,000円540,000円10〜30万円約64〜84万円
GENIEE SFA/CRM17,400円626,400円要問合せ約63万円〜※

※ 上記は2026年5月時点の公式価格に基づく税別概算です。GENIEE SFA/CRMの3年総コストは初期費用0円として計算していますが、実際には導入支援費用が発生する場合があります。HubSpot Starter等はユーザー単価×5名の単純計算であり、プランによっては固定料金+追加ユーザー課金の場合があります。最新の正確な料金は各社公式サイトでご確認ください

このように、無料プランで始められるHubSpotやZohoは初期リスクが低く、CRM導入が初めての中小企業に適しています。一方、導入支援やカスタマイズが必要な場合は初期費用を含めた総コストで判断しましょう。

営業効率化の完全ガイドでCRM導入後の生産性向上施策も解説しています。

CRM導入で失敗する5つのパターン

CRMは導入しただけでは効果が出ません。典型的な失敗パターンを事前に把握し、回避策を講じましょう。

1. 機能過多で現場が使いこなせない

「将来使うかもしれない」と多機能な高額プランを選んだ結果、UIが複雑になり現場が敬遠するパターンです。最初は最小限の機能で運用を開始し、定着してから段階的に機能を追加するのが鉄則です。

回避策: 無料トライアルで現場メンバー3名以上に1週間使ってもらい、入力完了率を確認する

2. SFA非連携で二重入力が発生

CRMとSFA(営業支援ツール)を別々に導入した結果、同じ情報を二重入力する羽目になり、現場の負担が増大するケースです。

回避策: CRMとSFAが統合されたツール(HubSpot、Zoho CRM、GENIEE SFA/CRMなど)を選ぶか、API連携でデータを自動同期する

3. データ移行の計画不足でゴミデータが流入

Excelや旧システムからのデータ移行時に、重複レコード・不正確な情報・フォーマット不統一のデータがそのまま流れ込み、CRMの信頼性を損なうパターンです。

回避策: 移行前に「重複排除 → フォーマット統一 → 不要データ削除」のクレンジング工程を必ず設け、テスト移行で確認してから本番移行する

4. 運用ルール未策定で入力率が低下

「誰が」「いつ」「何を入力するか」を決めないままCRMを導入し、入力にバラつきが生じて、データの信頼性が低下するパターンです。

回避策: 導入前に運用ルールを文書化する。具体的には「商談発生時に必ずCRMに起票」「週次でパイプラインレビュー」など、入力タイミング・必須項目・レビューサイクルを明文化する

5. ROI測定基準を事前に決めていない

導入後に「CRMを入れて何が良くなったのか」を説明できず、経営層からの理解が得られないパターンです。

回避策: 導入前に「商談進捗の可視化率」「フォローアップの平均日数」「受注率」などのKPIを設定し、導入前後の数値を比較できるようにしておく

CRM導入を成功させるステップ

前述の失敗パターンを回避しながら、CRM導入を成功に導く5つのステップを紹介します。

  1. 導入目的とKPIの設定: 「商談進捗を週次で可視化し受注率を10%改善したい」のように数値目標をセットで定義します(→ 失敗パターン5の回避)
  2. 無料トライアルで現場検証: 候補3製品を現場メンバー3名以上に1週間使ってもらい、入力完了率・モバイル操作性・既存ツール連携を実機で確認します(→ 失敗パターン1の回避)
  3. データクレンジングと段階的移行: 重複排除・フォーマット統一を済ませたうえで、テスト移行 → 本番移行の順で進めます(→ 失敗パターン3の回避)
  4. SFA統合または連携の確保: CRMとSFAが統合された製品を選ぶか、API連携でデータを自動同期し二重入力を排除します(→ 失敗パターン2の回避)
  5. 定着支援と改善サイクル: 導入後1〜3ヶ月は利用率をモニタリングし、月次で運用ルール・入力項目を見直します(→ 失敗パターン4の回避)

中小企業のCRM活用とDSR連携のイメージ。CRMの顧客情報画面からDSRのデジタルセールスルームへ繋がるフロー図。

CRMの限界をDSRで補完する

CRMは顧客情報の管理に優れますが、「商談の現場そのもの」——提案資料の共有・閲覧行動の追跡・顧客とのインタラクティブなコミュニケーション——には限界があります。ここでCRMを補完するのが**DSR(デジタルセールスルーム)**です。

DSRとは、営業担当者と顧客がオンライン上で提案資料・見積書・契約書・動画を一元共有し、顧客の閲覧行動をリアルタイムに追跡できるプラットフォームです。CRMが「顧客情報を管理する場所」なら、DSRは「顧客と商談を進める場所」です。

詳しくはDSRとCRMの違いをご覧ください。

CRM x DSR連携で実現できること

CRMとDSRを連携させることで、顧客管理と商談推進の両方を一気通貫で最適化できます。

CRMの役割DSRの役割連携で実現すること
顧客情報・商談履歴の管理顧客への提案資料・コンテンツ提供CRMから直接DSRルームを作成・管理
パイプライン・進捗管理顧客の閲覧行動データの収集閲覧データがCRMに自動反映
フォローアップのリマインダー最適タイミングのアラート通知「資料を見た直後」にフォロー可能
営業チームの活動管理顧客体験の向上データドリブンな営業判断

CRM x DSR連携の商談フロー

  1. CRMで顧客情報を確認 → 商談の背景・過去のやり取りを把握
  2. DSRで専用ルームを作成 → 提案資料・見積書・デモ動画を顧客向けに配置
  3. 顧客がDSRルームを閲覧 → ページ別滞在時間・閲覧順序・ダウンロード状況をリアルタイム追跡
  4. 閲覧データがCRMに連携 → 「価格表を3回見た」「導入事例を5分読んだ」などの行動データが自動記録
  5. 最適タイミングでフォロー → 顧客の関心が高いタイミングでピンポイントなフォローアップ

提案資料の閲覧データを活用することで、顧客の検討段階と関心領域を可視化し、フォローアップの精度を大幅に向上させることができます。従来のCRM単体の運用では「いつフォローすべきか」の判断が営業担当者の勘に依存していましたが、DSR連携によりデータに基づく判断が可能になります。

CRM単体ではカバーできない3つの領域

CRMは「顧客について知る」仕組みとしては優れていますが、以下の領域はカバーできません。

  • 提案資料の配信・管理: CRMにファイルを添付することはできるが、顧客に対してインタラクティブに提案資料を提供する機能はない
  • 閲覧行動の追跡: メールの開封は追跡できても、「提案書のどのページを何分読んだか」は追跡できない
  • 顧客との共同ワークスペース: CRMは社内ツールであり、顧客がログインして共同作業する場ではない

DSRはこれらすべてをカバーします。CRMの顧客レコードにTerasuのルームURLを紐づけると、顧客のアクティビティデータがCRMに連携され、「この顧客は今、価格表を繰り返し見ている → 予算検討段階に入った可能性がある」といったデータドリブンの営業判断が可能になります。

中小企業のDSR活用事例はこちら

営業資料のテンプレートと管理方法も参考にしてください。

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よくある質問

中小企業向けCRMはどれが一番おすすめですか?

コスト重視ならHubSpot CRM(無料プランあり)、国産サポート重視ならGENIEE SFA/CRMやMazrica Sensesが人気です。まずは無料プランやトライアルで複数製品を試してから決定することを推奨します。選定時は「現場が使い続けられるか」を最優先の判断基準にしてください。

CRMとSFAの違いは何ですか?

CRMは顧客情報の一元管理・関係構築に特化し、SFAは商談管理・活動記録・売上予測など営業プロセスの自動化に特化しています。CRMは営業・マーケ・サポートの全部門で使われるのに対し、SFAは営業部門が中心です。近年は両機能を統合したツールが主流で、HubSpotやZoho CRMなどがその例です。

CRMの導入費用はどれくらいかかりますか?

中小企業向けの相場は無料〜月額6,000円/ユーザー程度です。初期費用(データ移行・設定支援)として10〜50万円かかる場合もあるため、「月額料金 × ユーザー数 × 36ヶ月 + 初期費用」の3年間総コストで比較しましょう。

ExcelからCRMへの移行は難しいですか?

クラウド型CRMならCSVインポート機能があるため、基本的なデータ移行は比較的簡単です。事前にデータのクレンジング(重複排除・フォーマット統一)を行い、テスト移行で確認してから本番移行するのが安全です。移行期間の目安は、データ量にもよりますが1〜4週間程度です。

CRMとDSRを連携させるとどんなメリットがありますか?

提案資料・見積書をCRMから一元管理でき、顧客の閲覧行動データ(ページ別滞在時間・閲覧回数)がCRMに連携されるため、最適なタイミングでのフォローアップが可能になり商談クローズ率の向上につながります。

CRM導入で失敗するパターンは?

代表的な失敗パターンは5つあります。機能過多で現場が使いこなせない、SFA非連携で二重入力が発生する、データ移行の計画不足、運用ルール未策定による入力率低下、ROI測定基準の未設定です。いずれも「導入前の計画」で回避できるため、事前準備が成功の鍵です。

CRMとMA(マーケティングオートメーション)の違いは?

CRMは顧客情報の管理と関係構築を担い、MAはリード獲得・育成・スコアリングなどマーケティング活動の自動化を担います。CRMは営業・カスタマーサポート中心、MAはマーケティング部門中心で使われます。HubSpotやZohoのように、CRM・SFA・MAを統合した製品も増えています。

まとめ

中小企業向けCRM比較10選を振り返ります。

  • コスト重視・初導入: HubSpot CRM、Zoho CRM、Freshsales
  • 国産サポート重視: GENIEE SFA/CRM、Mazrica Senses、Knowledge Suite
  • カスタマイズ重視: kintone
  • 将来の拡張性重視: Salesforce Starter Suite
  • パイプライン管理重視: Pipedrive
  • 名刺・人脈管理重視: Sansan

CRM選びで最も重要なのは現場が使い続けられるかです。まずは無料トライアルで現場メンバーに試してもらいましょう。そして、CRMで顧客情報を管理した後はDSRで商談の「場」をデジタル化することで、競合との差別化を図れます。CRMが「顧客を知る仕組み」なら、DSRは「顧客と商談を進める仕組み」です。両者を連携させることで、営業プロセス全体を最適化しましょう。

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