
営業の目標管理シートとは?項目・書き方・例文・コピペ可テンプレート【2026年版】
営業の目標管理シートとは?項目・書き方・例文・コピペ可テンプレート【2026年版】
営業の目標管理シートとは、営業担当者個人の売上目標(KGI)と、それを達成するための中間プロセス指標(KPI)・行動計画・振り返りを1枚に可視化し、進捗を主体的に管理するためのツールです。MBO(目標管理制度)やOKRといった評価・運用の枠組みに沿って使われ、「売上をいくら上げるか」だけでなく「どの行動を、いつ、どれだけやれば届くか」を逆算して言語化する点に本質があります。組織全体のKPIを設計する営業KPIマネジメントとは異なり、目標管理シートは「個人が自分の数字をどう作るか」に焦点を当てます。
この記事でわかること
- 営業の目標管理シートの目的と、組織KPI管理との違い
- シートに必須の6項目(目標・達成基準・期限・KPI/行動計画・結果と振り返り・評価)
- そのままコピーして使える営業目標管理シート テンプレート(月次/四半期/週次・記入例つき・本文完結)
- 新人IS/中堅FS/営業マネージャー別の記入例・例文(数値入り、NG例→OK例つき)
- MBO・OKR・KPIツリーの違いと、自社の評価制度に合わせた使い分け
- NGワード→OKワード変換表、自己評価・振り返りの書き方、目標が思いつかない時の逆算処方
- DSR(デジタルセールスルーム)の閲覧データを行動KPIと振り返りに統合する方法
営業の目標達成は、年々難しくなっています。B2B営業の平均勝率は2024年の29%から2025年には19%へ低下し、ノルマを達成できなかった営業担当者は2024年の69%から2025年には**78%**に増えたと報告されています(Ebsta x Pavilion 2025 GTM Benchmarks、65万件超の商談を分析)。つまり、「気合いと根性で売上を追う」だけでは8割が目標に届かないのが現実です。だからこそ、KGIから日々の行動へと逆算し、進捗を自分で管理する目標管理シートの設計力が、達成と未達を分けます。
営業の目標管理シートとは — 目的と「組織KPI管理」との違い
営業の目標管理シートとは、個人の売上目標と達成プロセスを可視化し、進捗を自己管理するためのツールです。多くの企業ではMBO(Management by Objectives:目標管理制度)の運用ツールとして使われ、半期・四半期ごとの目標設定面談と評価のインプットになります。
シートが果たす役割は大きく3つあります。
- 逆算の可視化:最終目標(売上・受注件数)を、商談数・アポイント数・架電数といった中間指標へ分解し、「今日何をやれば届くか」を明確にする
- 進捗の自己管理:週次・月次で実績と目標のギャップを把握し、行動を自分で修正する
- 評価との接続:期末に達成度を自己評価・上司評価し、次期の目標設定とフィードバックにつなげる
ここで混同しやすいのが「組織の営業KPIマネジメント」との違いです。両者はレイヤーが異なります。
| 観点 | 営業の目標管理シート(本記事) | 組織の営業KPIマネジメント |
|---|---|---|
| 主語 | 営業担当者「個人」 | 営業組織・チーム |
| 目的 | 自分の目標を達成・自己管理する | 組織全体の成果を計測・改善する |
| 単位 | 1人1枚のシート | ダッシュボード・パイプライン |
| 評価との関係 | 人事評価(MBO)の入力になる | 組織のボトルネック発見に使う |
組織としてどのKPIを計測・可視化するかは営業KPIの設計と運用や営業KPIの可視化ガイドで体系的に解説しています。本記事は、その組織KPIを「個人がどう自分のシートに落とし込み、日々運用するか」に絞って解説します。
営業の目標管理シートに必須の6項目
営業の目標管理シートに最低限盛り込むべきは、次の6項目です。これらが揃って初めて「逆算」と「振り返り」が機能します。
| 項目 | 書く内容 | 記入のポイント |
|---|---|---|
| ① 目標(KGI) | 最終的に達成すべき数値 | 売上・受注件数など。期限と数字をセットで |
| ② 達成基準 | 何をもって達成とするか | 「受注ベース」か「売上計上ベース」かを明確に |
| ③ 期限 | いつまでに達成するか | 半期・四半期・月など評価サイクルに合わせる |
| ④ KPI・行動計画 | KGIに至る中間指標と行動 | 商談数・アポ数・架電数+日次/週次の行動量 |
| ⑤ 結果と振り返り | 実績とギャップ・要因分析 | 達成率と「なぜそうなったか」を必ず言語化 |
| ⑥ 評価 | 自己評価・上司評価 | 5段階など達成度に応じた基準を事前に定義 |
多くの目標管理シートが形骸化するのは、①目標だけを書いて④行動計画と⑤振り返りが空欄になるからです。売上目標は「結果」であり、コントロールできません。コントロールできるのは④の行動量だけです。シートの主役を①ではなく④に置くと、達成確率は大きく変わります。
【コピペ可】営業目標管理シート テンプレート3種
ここでは、別途ダウンロードせずそのまま使えるテンプレートを3種類用意しました。Excel・スプレッドシート・Notion などにコピーして使ってください。記入例(中堅の新規営業担当を想定)も併記します。
月次運用テンプレート(記入例つき)
最も基本となる、1ヶ月単位の目標管理シートです。
■ 営業目標管理シート(月次)
担当者:____ 対象月:2026年7月 作成日:____
【① 目標(KGI)】
当月 新規受注額 600万円 / 新規受注 3件
【② 達成基準】
受注(契約書締結)ベースで計上。失注・保留は含めない
【③ 期限】
2026年7月31日
【④ KPI・行動計画(KGIからの逆算)】
受注 3件 ← 商談化 15件 ← 有効アポ 30件 ← 架電 300件
- 1日あたり架電:15件(20営業日)
- 週あたり新規アポ:8件
- 既存顧客フォロー面談:週2件
【⑤ 結果と振り返り(月末記入)】
実績:受注2件 / 480万円(達成率80%)
要因:架電・アポは達成。商談→受注の転換率が想定20%→13%に低下
次アクション:提案前のヒアリング項目を見直し、決裁者同席率を上げる
【⑥ 評価】
自己評価:B(達成率80%・行動量は計画達成)
四半期テンプレート(評価面談用)
四半期の評価面談・MBOのインプットに使う、定量目標と定性目標を併記する形式です。
■ 営業目標管理シート(四半期 / MBO)
担当者:____ 対象:2026年Q2(7-9月)
【定量目標】(ウェイト70%)
目標1:四半期 新規受注額 1,800万円(ウェイト40%)
目標2:既存顧客の契約継続率 95%以上(ウェイト20%)
目標3:パイプライン金額 期末時点で 5,000万円(ウェイト10%)
【定性目標】(ウェイト30%)
目標4:提案資料テンプレートを改訂し、チームへ展開(ウェイト15%)
目標5:MEDDIC/BANTでの商談精査を全案件で運用(ウェイト15%)
【中間レビュー(毎月)】
7月:__ / 8月:__ / 9月:__
【期末評価】
自己評価:__ 上司評価:__ 合意コメント:__
週次アクションテンプレート
月次目標を「今週やること」へ落とし込む、行動管理に特化した軽量フォーマットです。
■ 週次アクションシート(第__週)
今週のKPI目標:架電75件 / 新規アポ8件 / 商談4件
月 火 水 木 金 実績 目標 差分
架電 __ __ __ __ __ __ 75 __
アポ __ __ __ __ __ __ 8 __
商談 __ __ __ __ __ __ 4 __
今週の重点案件(金額・次アクション・期日):
1. ____
2. ____
週末の振り返り(達成/未達の要因・来週の修正):____
月次で「ゴール」を、週次で「実行」を管理する二段構えにすると、月末になって慌てる事態を防げます。
SMART+逆算でKGI→KPI→日次行動に分解する
良い営業目標は、SMARTの法則を満たします。SMARTとは、目標を測定可能で実行可能なものにするための5要素のチェックリストです。
| 要素 | 意味 | 営業目標での例 |
|---|---|---|
| S:Specific(具体的) | 何を達成するか明確 | 「売上を上げる」ではなく「新規受注額」 |
| M:Measurable(測定可能) | 数値で測れる | 「600万円」「3件」 |
| A:Achievable(達成可能) | 現実的に届く | 過去実績+15%など根拠ある水準 |
| R:Relevant(関連性) | 組織目標と整合 | チーム予算・会社方針と接続 |
| T:Time-bound(期限付き) | いつまでか明確 | 「7月31日まで」 |
SMARTで目標を定義したら、KGI(最終目標)から逆算してKPI(中間指標)と日次行動に分解します。営業の典型的な逆算チェーンは次のとおりです。
受注件数(KGI)
÷ 商談→受注の転換率
= 必要な商談数(KPI)
÷ アポ→商談化の転換率
= 必要な有効アポ数(KPI)
÷ 架電→アポの獲得率
= 必要な架電数(行動量)
たとえば「月3件の受注」が目標で、商談→受注の転換率が20%なら、必要な商談は15件。アポ→商談化率が50%なら有効アポは30件、架電→アポ率が10%なら架電は300件——というように、最終目標が日々の行動量に翻訳されます。この転換率は営業KPIの設計で自社の実績値を使って算出してください。転換率が分かれば、目標管理シートの④行動計画は「願望」ではなく「必要量」になります。
MBO・OKR・KPIツリーの違いと使い分け
目標管理シートを語るとき、MBO・OKR・KPIツリーがしばしば混同されます。これらは対立概念ではなく、役割が異なる枠組みです。自社がどれを採用しているかで、シートの書き方が変わります。
| 枠組み | 目的 | 粒度・特徴 | 評価との連動 | 向く運用 |
|---|---|---|---|---|
| MBO(目標管理制度) | 個人目標と組織目標を接続し評価する | 半期/四半期。達成度100%を目指す | 人事評価・賞与に直結 | 多くの日本企業の標準。確実な達成を重視 |
| OKR | 挑戦的な目標で組織を一方向に動かす | 四半期。達成度60-70%が健全 | 評価とは切り離すのが原則 | 急成長・変化の速い組織 |
| KPIツリー | KGIを中間指標へ分解し可視化する | 指標の構造図。評価ではなく管理 | 評価には使わない | 行動量の逆算・進捗管理 |
実務での使い分けはシンプルです。評価制度がMBOなら、シートの目標は「達成可能で測定可能(SMART)」に設定し、達成度がそのまま評価になります。OKRを採用しているなら、シートの目標はあえて背伸びした水準にし、達成度の数字を評価に直結させないよう注意します。そしてどちらの制度でも、KPIツリーは④行動計画を逆算するための共通ツールとして使えます。
つまり「MBOかOKRか」は評価の思想、「KPIツリー」は逆算の道具、という整理になります。自社の評価面談がどちらの思想で運用されているかを上司に確認した上で、目標の難易度を調整するのが、シート運用で最初につまずかないコツです。
営業職の目標管理シート 記入例・例文集
ここからは、役職・経験別の記入例文を、数値入りの完成形で示します。各例文には、避けるべきNG例と、改善後のOK例を併記しました。自分の状況に近いものをベースに書き換えてください。
新人・若手(インサイドセールス/SDR)の例文
経験の浅い段階では、結果(受注)よりも行動量とスキル習得を目標の中心に据えるのが定石です。
定量目標の例
- 〔NG〕積極的に架電を頑張る → 〔OK〕1日30件の架電を継続し、月間有効アポを15件獲得する
- 〔NG〕たくさんアポを取る → 〔OK〕インバウンドリードへの初回接触を24時間以内に100%実施する
- 〔OK〕MQL→SQL転換率を現状25%から30%へ改善する
定性目標の例
- 〔NG〕商品知識をしっかり身につける → 〔OK〕主要3製品のヒアリング項目を暗記し、ロープレで合格判定を得る
- 〔OK〕BANTに沿った有効商談判定の基準を理解し、全アポで予算・決裁者を確認する
新人は「コントロールできる行動」を目標にすると、達成体験を積みやすく、未達でも改善点が明確になります。
中堅(フィールドセールス/AE)の例文
中堅は、行動量に加えて転換率・単価・案件の質へ責任範囲が広がります。
定量目標の例
- 〔NG〕売上目標を達成する → 〔OK〕当四半期に新規受注額1,800万円(受注ベース)を達成する
- 〔OK〕商談→受注の転換率を20%から25%へ引き上げる
- 〔OK〕平均受注単価を180万円から210万円へ高める(上位プラン提案率を50%に)
定性目標の例
- 〔NG〕提案の質を上げる → 〔OK〕全商談で決裁者同席率を70%以上にし、提案前ヒアリングを標準化する
- 〔OK〕失注案件を起因別に分類し、月1件の改善施策を実行する
中堅の目標は「行動量は前提」とし、転換率・単価といった質の指標を1つは入れると、評価面談での説得力が増します。
営業マネージャーの例文
マネージャーは、自分の数字に加えてチームの成果と育成が目標に入ります。
定量目標の例
- 〔OK〕チーム全体の四半期受注額8,000万円を達成する(メンバー5名平均達成率90%以上)
- 〔OK〕メンバーのパイプライン金額をチーム合計で常時1.5億円以上に維持する
定性目標の例
- 〔NG〕メンバーを育成する → 〔OK〕週1回の1on1を全メンバーと実施し、四半期で2名を次等級へ昇格させる
- 〔OK〕目標管理シートのレビュー会を週次で運用し、各メンバーの行動KPI未達を早期に検知・支援する
マネージャーの育成目標は「育成する」では評価できません。面談頻度・昇格人数・離職率など、観測可能な数値に落とすのがポイントです。マネージャー層の運用は営業マネジメントの完全ガイドで詳しく扱っています。
NGワード → OKワード変換表
目標設定の面談で最も嫌われるのが、測定できない曖昧語です。「頑張る」「徹底する」は努力の宣言であって、目標ではありません。下表で、よくあるNGワードを測定可能な表現へ変換してください。
| NGワード(曖昧) | なぜNGか | OK変換(測定可能) |
|---|---|---|
| 頑張る・努力する | 達成基準がない | 「1日30件架電を20営業日継続する」 |
| 徹底する | 程度が不明 | 「全商談で決裁者を100%確認する」 |
| 意識する・心がける | 行動が定義されない | 「商談後24時間以内にお礼と次回提案を送付する」 |
| なるべく早く | 期限が曖昧 | 「リード発生から1営業日以内に初回接触」 |
| 売上を上げる | 数値・期限がない | 「Q2に新規受注1,800万円を達成する」 |
| 関係性を強化する | 観測できない | 「既存上位20社と四半期1回の面談を実施」 |
| スキルアップする | ゴールが不明 | 「製品知識テストで90点以上、ロープレ合格」 |
変換のコツは、「誰が見ても達成/未達を同じように判定できるか?」と自問することです。判定が人によって割れる表現は、すべて書き直す対象です。
自己評価・振り返りの書き方(達成/未達の例文)
シートの価値は、期末の振り返りで決まります。「達成率90%でした」だけでは次に活かせません。**事実(実績)→ 要因(なぜ)→ 次アクション(どうする)**の3点セットで書くのが基本です。
達成できた場合の振り返り例
当月の新規受注は3件・650万円で達成率108%。要因は、前月に見直した提案前ヒアリングにより決裁者同席率が55%→78%へ上がり、商談→受注の転換率が20%→26%に改善したため。来月はこのヒアリング項目を新人2名に展開し、チーム全体の転換率底上げを図る。
未達だった場合の振り返り例
当月の新規受注は2件・480万円で達成率80%。架電・アポは計画達成したが、商談→受注の転換率が想定20%→13%に低下したことが主因。深掘りすると、競合比較フェーズでの離脱が3件あり、価格根拠の説明が弱かった。来月はROI試算資料を提案に標準添付し、競合比較フェーズでの離脱を減らす。
自己評価の点数は、事前に基準を決めておくと上司評価とのズレが減ります。たとえば「達成率120%以上=S、100-119%=A、80-99%=B、60-79%=C、60%未満=D」のように、達成率と評価ランクの対応を期初に合意しておきます。未達の振り返りで大切なのは、自責で反省文を書くことではなく、コントロール可能な変数(行動・提案内容)に原因を特定することです。
目標が思いつかない時の逆算処方と穴埋めフレーズ
「目標管理シートの目標が思いつかない」という悩みは、ゼロから考えようとするから起きます。目標は発想するものではなく、KGIから逆算して導くものです。次の3手順で機械的に作れます。
- 会社・チームから降りてくる数字を起点にする:自分の売上ノルマ(KGI)を確認する
- 逆算でKPIに分解する:前述の転換率チェーンで、必要な商談数・アポ数・架電数を算出する
- 足りない能力を定性目標にする:転換率が低いなら「提案スキル」、単価が低いなら「上位提案率」を定性目標に置く
それでも筆が止まるときは、次の穴埋めフレーズを使ってください。
【定量】当〔期間〕に〔指標〕を〔現状値〕から〔目標値〕へ改善する
(例:当四半期に商談転換率を20%から25%へ改善する)
【定量】〔行動〕を〔頻度・量〕で〔期間〕継続する
(例:1日30件の架電を20営業日継続する)
【定性】〔業務プロセス〕を〔具体的状態〕にし、〔観測方法〕で確認する
(例:提案前ヒアリングを標準化し、決裁者同席率70%で確認する)
「思いつかない」の正体はたいてい「数字に分解していない」ことです。KGIさえ決まっていれば、目標は逆算で自動的に出てきます。
DSR(デジタルセールスルーム)で行動KPIと振り返りを高度化する
従来の目標管理シートの限界は、④行動計画と⑤振り返りが「自分の活動量(架電・商談)」しか見ていない点にあります。しかし、受注を決めるのは自分の活動量だけでなく、買い手側がどれだけ前向きに動いているかです。ここを可視化するのがDSR(デジタルセールスルーム)です。
DSRは、提案資料や見積もりを顧客と共有する専用ページで、「誰が・いつ・どの資料を・何分見たか」を行動データとして記録します。これを目標管理シートに統合すると、次のように振り返りの精度が上がります。
| シートの項目 | 従来(自分の活動量だけ) | DSR統合後(買い手の動きも) |
|---|---|---|
| ④ KPI・行動 | 架電数・商談数 | +資料閲覧率・決裁者の閲覧有無 |
| ⑤ 振り返り | 「転換率が低かった」 | 「決裁者が見積もりを未閲覧=社内未展開が原因」 |
| 重点案件の選定 | 直感・記憶ベース | 関心シグナル(再閲覧・閲覧時間)で優先順位づけ |
たとえば「商談は進んだのに失注した」案件を振り返るとき、DSRのログを見れば「キーパーソンが提案資料をほとんど開いていなかった」といった事実が分かり、次の行動目標(決裁者への直接アプローチ)が具体化します。顧客拡張が新規売上の52%を占める時代(Ebsta x Pavilion 2025)には、既存顧客の関心シグナルを振り返りに組み込む価値はさらに高まります。
買い手の動きまで見える営業の目標管理をTerasuで
Terasuは、提案資料の閲覧状況・決裁者の関与・関心シグナルを行動データとして可視化するデジタルセールスルームです。架電数や商談数だけでなく『買い手がどう動いたか』を目標管理シートの振り返りに統合し、再現性のある目標達成を支援します。
無料ではじめる目標管理シートを形骸化させない運用のコツ
目標管理シートが「めんどくさい」「期末だけ書く書類」になるのは、運用設計の問題です。形骸化を防ぐ4つのコツを挙げます。
- 週次の最小運用にする:毎日きっちり書こうとすると続きません。週末5分で「KPIの実績・差分・来週の修正」だけ更新する軽量運用にします。前述の週次アクションテンプレートがこの役割を担います。
- レビューを「詰める場」にしない:上司との進捗確認を叱責の場にすると、メンバーは数字を盛るようになります。「どこがボトルネックか」を一緒に探す場として運営します。
- 目標を四半期で見直す:市場や担当が変われば目標も陳腐化します。四半期に一度、目標と転換率の前提を更新します。
- 行動KPIを主役にする:売上(結果)は直接動かせません。コントロールできる行動量を毎週見ることで、達成への手応えが続きます。
「めんどくさい」の多くは、項目が多すぎるか、書く頻度が高すぎることが原因です。最終目標は四半期で1枚、行動管理は週次で軽く——この二段構えが、続けられる運用の基本形です。
よくある質問(FAQ)
目標管理シートには何を書くべきですか?
営業の目標管理シートには、最低限6つの項目を書きます。①目標(KGI:売上・受注件数など最終数値)、②達成基準(受注ベースか売上計上ベースか)、③期限、④KPI・行動計画(商談数・アポ数・架電数と日次/週次の行動量)、⑤結果と振り返り(実績・ギャップ・要因分析)、⑥評価(自己評価・上司評価)です。特に④の行動計画と⑤の振り返りが空欄だとシートが形骸化するため、KGIから逆算した必要行動量を必ず書き込みます。
営業職の目標の例を教えてください。
定量目標の例としては「当四半期に新規受注額1,800万円を達成する」「商談→受注の転換率を20%から25%へ改善する」「1日30件の架電を20営業日継続する」などがあります。定性目標の例は「全商談で決裁者同席率を70%以上にする」「提案前ヒアリングを標準化する」などです。新人は行動量とスキル習得、中堅は転換率や単価といった質の指標、マネージャーはチーム成果と育成を目標の中心に据えると、経験段階に合った目標になります。
目標管理のNGワードは何ですか?
「頑張る」「努力する」「徹底する」「意識する」「なるべく早く」など、達成基準や期限が曖昧で測定できない言葉がNGワードです。これらは努力の宣言であって目標ではありません。たとえば「架電を頑張る」ではなく「1日30件の架電を20営業日継続する」、「徹底する」ではなく「全商談で決裁者を100%確認する」のように、誰が見ても達成/未達を同じように判定できる測定可能な表現へ変換します。
営業の目標管理はどうすればいいですか?
まずKGI(売上・受注件数)をSMART(具体的・測定可能・達成可能・関連性・期限付き)で定義し、そこから転換率を使って商談数・アポ数・架電数へ逆算します。次に、月次でゴールを、週次で行動を管理する二段構えのシートで進捗を追います。週末に5分だけKPIの実績と差分を更新し、未達なら行動や提案内容を修正する——この週次サイクルを回すことが、目標管理の実務の核心です。
目標管理シートはめんどくさいのですが、続けるコツはありますか?
「めんどくさい」の主因は、項目が多すぎるか書く頻度が高すぎることです。最終目標は四半期で1枚にまとめ、日々の管理は週次で「KPI実績・差分・来週の修正」だけを書く軽量運用にすると続けやすくなります。また、売上(結果)ではなくコントロール可能な行動量を主役にすると、達成の手応えが得られ継続のモチベーションになります。
自己評価はどう書けばいいですか?
「事実(実績)→要因(なぜそうなったか)→次アクション(どうするか)」の3点セットで書きます。たとえば「受注2件・480万円で達成率80%。商談→受注の転換率が20%から13%に低下したのが主因。来月はROI試算資料を提案に標準添付する」のように書きます。自己評価の点数は、期初に「達成率100-119%=A、80-99%=B」など達成率と評価ランクの対応を上司と合意しておくと、評価のズレが減ります。
目標が思いつかない時はどうすればいいですか?
目標は発想するものではなく、KGIから逆算して導くものです。①自分の売上ノルマ(KGI)を確認し、②転換率で必要な商談数・アポ数・架電数に分解し、③転換率や単価が低い領域を定性目標にする、という3手順で機械的に作れます。「思いつかない」の正体はたいてい「数字に分解していない」ことなので、KGIさえ決まれば目標は逆算で自動的に出てきます。
DSRを使うと営業の目標管理は何が変わりますか?
DSR(デジタルセールスルーム)を使うと、目標管理シートの行動KPIと振り返りに「買い手側の動き」を加えられます。従来は架電数・商談数など自分の活動量しか見えませんでしたが、DSRは提案資料の閲覧率・決裁者の閲覧有無・関心シグナルを記録します。これにより「商談は進んだのに失注した」案件の真因(例:決裁者が見積もりを未閲覧)が分かり、次の行動目標が具体化します。重点案件の優先順位も、直感ではなく関心シグナルで判断できます。
まとめ
営業の目標管理シートは、売上目標を書く書類ではなく、KGIを日々の行動へ逆算し、進捗を自己管理するための実務ツールです。本記事の要点を再掲します。
- シートには6項目(目標・達成基準・期限・KPI/行動計画・結果と振り返り・評価)を揃え、主役を④行動計画に置く
- 目標はSMARTで定義し、転換率を使ってKGI→商談→アポ→架電へ逆算する
- MBOなら確実な達成、OKRなら挑戦的水準と、評価制度に合わせて難易度を調整する
- NGワードは測定可能な表現へ変換し、振り返りは事実→要因→次アクションの3点セットで書く
- DSRの閲覧データを統合すれば、自分の活動量だけでなく買い手の動きまで振り返りに組み込める
まずは本記事のテンプレートをコピーし、今月のKGIから逆算した1枚を作ることから始めてください。


