
インサイドセールスとは?役割・KPI・立ち上げ方を徹底解説【2026年版】
インサイドセールスとは?役割・KPI・立ち上げ方を徹底解説【2026年版】
インサイドセールスとは、電話・メール・ビデオ会議などの非対面チャネルで見込み顧客へアプローチし、商談を創出する内勤型営業手法である。

「インサイドセールスとは何か」「フィールドセールスとどう違うのか」「どうやって立ち上げればよいのか」——B2B営業組織を持つ企業がこうした問いを持つのは自然なことです。日本でも2020年以降のリモートワーク普及を背景に、インサイドセールスの導入が急速に広まり、専任チームを置く企業も増えています。
本記事では、インサイドセールスの定義と歴史的背景から始まり、4つの役割、フィールドセールスとの分業体制、メリット・デメリット、SDR/BDRの違い、KPI設計と目安値、KPI改善の方法、組織立ち上げの5ステップ、そしてDSRとの連携による成果最大化まで、体系的に解説します。
インサイドセールスとは — 定義と歴史的背景
インサイドセールスの定義
インサイドセールス(Inside Sales)とは、営業担当者がオフィスや自宅などから離れた場所に出向かず、電話・メール・ビデオ会議・チャットなどのデジタルコミュニケーションツールを用いて顧客へのアプローチや商談を行う内勤営業の形態です。
「内勤営業」「リモート営業」とも呼ばれますが、単に移動しないだけでなく、データと仕組みを活用してスケーラブルに成果を出す点が本質的な特徴です。
歴史的背景 — テレセールスとの違い
インサイドセールスはしばしばテレセールス(電話による見込みのない顧客への一斉架電)と混同されますが、両者には明確な違いがあります。
| 比較軸 | テレセールス | インサイドセールス |
|---|---|---|
| 主な目的 | 即時の受注獲得 | リードの育成・商談化 |
| アプローチ対象 | 不特定多数 | ターゲットリスト(スコアリング済み) |
| 使用ツール | 電話のみ | 電話・メール・ビデオ会議・DSR・CRM |
| データ活用 | 架電数重視 | 行動データに基づくアプローチ |
| フィールドセールスとの関係 | 独立して機能 | 商談化後にAEへ引き継ぐ分業体制 |
現代のインサイドセールスは、1990年代にアメリカのSaaS企業(Salesforceなど)が採用した「The Model」型分業体制から発展しました。マーケティングが獲得したリードをインサイドセールスが育成・選別し、確度の高い商談だけをフィールドセールス(AE)に渡すという仕組みです。
日本でインサイドセールスが普及した背景
日本においては以下の要因が重なり、インサイドセールスの導入が加速しました。McKinseyの調査によれば、B2B購買者の70%がデジタルチャネルを好むと回答しており(McKinsey, 2024)、非対面営業への需要は今後も拡大が見込まれます。
- 2020年以降のコロナ禍: 対面での営業活動が制限され、非対面営業への移行が急務に
- SaaS市場の拡大: 月額課金・低単価から高単価まで幅広い商品に対応できる分業体制の有効性が実証された
- 営業人材不足: 限られた人員で最大の成果を出すための効率化ニーズが高まった。HubSpotの調査では、営業担当者の実売時間は全体の28%に過ぎず(HubSpot State of Sales, 2025)、分業による効率化が不可欠に
- デジタルツールの充実: CRM・MA・ビデオ会議ツールの普及により、非対面でも高品質な商談が可能になった。世界のCRM市場規模は約800億ドルに達している(IDC, 2025)
インサイドセールスの4つの役割
インサイドセールスは単に「電話をかける係」ではありません。以下の4つの役割を担うことで、営業組織全体の生産性を向上させます。
役割1: 見込み顧客の育成(リードナーチャリング)
マーケティングから受け取ったリードに対し、定期的な接触を通じて検討確度を高めます。メール・電話・コンテンツ提供を組み合わせ、「まだ興味がある段階」のリードを「商談の準備ができた状態」に引き上げる役割です。
役割2: 商談の供給量の調整
フィールドセールス(AE)が処理できる商談数には上限があります。インサイドセールスは、商談化のペースを調整し、AEの稼働率を最適化します。商談を供給しすぎるとAEの対応品質が下がり、少なすぎると営業組織の売上目標を達成できません。
役割3: 新規顧客の獲得(アウトバウンド)
BDR(Business Development Representative)として、ターゲット企業への新規アプローチを行います。コールドメール・LinkedIn・電話を組み合わせて、マーケティングのリーチ外にある潜在顧客との接点を作ります。
役割4: リサイクルリードの追客・フォロー
一度失注した商談や、過去に接触したが商談化しなかったリード(リサイクルリード)への再アプローチも重要な役割です。顧客の状況や課題は時間の経過とともに変化するため、定期的にフォローすることで再商談化のチャンスが生まれます。SiriusDecisionsの調査では、リードナーチャリングを体系的に行う企業は商談化率が50%向上するとされています。
インサイドセールスとフィールドセールスの違い
インサイドセールスとフィールドセールス(外勤営業)は、営業プロセスの異なるフェーズを担当します。
| 比較軸 | インサイドセールス | フィールドセールス |
|---|---|---|
| 主な担当フェーズ | リード育成・商談化(トップオブファネル) | 商談推進・クロージング(ミドル〜ボトム) |
| 移動の有無 | 原則なし(オフィス・リモートで完結) | 顧客先への訪問あり |
| 1日の接触リード数 | 20〜50件以上 | 3〜8件 |
| 対応の深さ | 広く・浅く(多数のリードを並行管理) | 深く・丁寧に(絞り込んだ顧客と関係構築) |
| 主なKPI | 商談化数・コール数・メール開封率 | 受注数・受注金額・商談勝率 |
| 適したツール | CRM・MA・DSR・SFA・メール自動化 | CRM・DSR・提案書・デモ環境 |
| コスト効率 | 高い(移動コスト・時間コストなし) | 中〜低(移動コスト・接待費が発生) |
分業体制の設計 — "The Model"の考え方
多くのB2B SaaS企業が採用する「The Model」では、営業プロセスを以下の4つの役割に分割します。
- マーケティング: 見込み客(リード)を獲得し、MAでスコアリング
- インサイドセールス(SDR/BDR): リードをナーチャリングし、商談化・アポイントを獲得
- フィールドセールス(AE): 商談を推進し、クロージングする
- カスタマーサクセス(CS): 受注後のオンボーディング・アップセル・チャーン防止
この分業体制により、各担当者が自分の役割に集中できるため、組織全体の生産性が向上します。
インサイドセールスのメリットとデメリット
インサイドセールスの7つのメリット
1. 営業効率の大幅な向上
移動時間がないため、1日あたりのリード接触数がフィールドセールスの数倍になります。
2. コスト削減
交通費・宿泊費・接待費が不要になります。特に全国に顧客を持つ企業では削減効果が大きくなります。
3. 商圏の拡大
遠隔地や地方の見込み客にもアプローチでき、これまで営業リソースが届かなかった市場にも対応可能です。
4. データに基づいた改善
コール数・接続率・商談化率などの活動データが蓄積されるため、改善サイクルを回しやすくなります。
5. リードナーチャリングの効率化
購買意欲が低い段階のリードに対して、継続的な情報提供とフォローを低コストで実施できます。
6. フィールドセールスの生産性向上
インサイドセールスが商談化まで担うことで、フィールドセールスはクロージングに集中でき、受注率が向上します。
7. 働き方の柔軟性
リモートワークとの親和性が高く、育児・介護中の人材や地方在住者の採用も可能です。
インサイドセールスの4つのデメリット
1. 信頼構築に時間がかかる: 非言語コミュニケーションが制限されるため、初期段階での信頼構築に工夫が必要です。
2. 複雑な商談には限界がある: 高額商談やデモが必要な商材では、フィールドセールスとの連携が不可欠です。
3. 組織設計・ツール導入のコスト: CRM・MA・SFA等の導入とプロセス設計にかかる初期投資が必要です。
4. マーケティングとの連携が不可欠: リードの質が低いと成果が出にくく、MQL定義のすり合わせが重要です。
インサイドセールスの主な業務と役割(SDR/BDR)
SDRとBDRの違い
インサイドセールスには大きく**SDR(Sales Development Representative)とBDR(Business Development Representative)**の2つの役割があります。SDRとBDRの詳細な役割の違いについては別記事で詳しく解説していますが、ここでは概要を整理します。
| 比較軸 | SDR(インバウンド型) | BDR(アウトバウンド型) |
|---|---|---|
| 正式名称 | Sales Development Representative | Business Development Representative |
| アプローチ起点 | マーケティングが獲得したリード(インバウンド) | 自らターゲット企業をリストアップ(アウトバウンド) |
| 主な業務 | リードの初期対応・スコアリング・育成 | 新規開拓・コールドアウトリーチ・アカウント選定 |
| 適した組織 | リード獲得数が多いSaaS・Web企業 | 特定業界・エンタープライズを狙う企業 |
| 成功の指標 | MQL→SQL転換率・商談化数 | 新規アカウントの商談創出数 |
| 難易度 | 比較的取り組みやすい | 高い(リサーチ力・アウトリーチスキルが必要) |
| 代表的なKPI | 1日のコール数・メール返信率 | 新規接触アカウント数・商談設定率 |
SDRの主な業務内容
SDRはインバウンドリードの対応を担当し、リード評価・初回コンタクト・BANTヒアリング・コンテンツ提供・商談アポイント取得・CRM入力を行います。
BDRの主な業務内容
BDRはアウトバウンドで新規開拓を担当し、ターゲットアカウント選定・コールドアウトリーチ・シーケンス設計・エグゼクティブへのアクセス・マルチスレッディングを行います。

インサイドセールスのKPI設定 — メインKPIとサブKPI
インサイドセールスの成果を正確に測定するには、KPIを**メインKPI(成果指標)とサブKPI(行動指標)**に分けて設計することが重要です。
メインKPI(成果指標)
メインKPIは、インサイドセールスの「最終的な成果」を測定する指標です。
1. 商談設定数(Meetings Set)
1ヶ月あたりにフィールドセールスへ引き継いだ商談の数です。
- SDR目安: 月20〜40件(組織規模・商品単価による)
- BDR目安: 月10〜20件(エンタープライズ向けは少なめ)
2. 有効商談率(Qualified Meeting Rate)
設定した商談のうち、フィールドセールスが「有効な商談」と判断した割合です。単に数を稼ぐのではなく、AEが受注につなげられる品質の商談を供給できているかを測ります。
- 目安: 60〜80%が健全な水準
- 注意点: 有効商談の定義をフィールドセールスと事前に合意しておくことが不可欠
3. パイプライン創出額(Pipeline Generated)
インサイドセールスが創出した商談の合計見込み受注金額です。
- 目安: 月次目標受注金額の3〜5倍が望ましい(AEの勝率が30〜40%の場合)
- 重要性: 商談数だけでなく、金額ベースでも管理することで営業組織全体の目標達成に貢献しているかを把握できる
サブKPI(行動指標)
サブKPIは、メインKPIを達成するために必要な「日々の活動量」を測定する指標です。
4. コール数(Daily Calls)
1日あたりの架電数です。
- SDR目安: 1日40〜60コール
- BDR目安: 1日20〜30コール(リサーチ時間を含むため少なめ)
- 注意点: コール数は活動量の指標であり、質とセットで管理する必要がある
5. 接続率・コネクト率(Connect Rate)
架電したうちリードと実際に会話できた割合です。
- 目安: 10〜20%(業界・ターゲット層により異なる)
- 改善施策: 最適な架電時間帯の分析(午前10〜11時、午後2〜4時が一般的に高い)
6. 有効会話数・有効会話率
接続できたコールのうち、「課題のヒアリングができた」「具体的な情報提供ができた」と判断される会話の数と割合です。単に電話がつながっただけではなく、商談化に向けた実質的な進捗があったかを測ります。
- 目安: コネクト数の30〜50%
- 判断基準: BANTの一部が確認できた、次回アクションが合意された、資料送付の了承を得た
7. MQL→SQL転換率(MQL to SQL Conversion Rate)
マーケティングが獲得したリード(MQL)が、インサイドセールスによってセールス対象(SQL)に転換された割合です。
- 目安: 20〜30%(業界平均)
- 注意点: MQLの定義をマーケティングと合意しておくことが前提
リードレスポンスタイム(補助指標)
リードが問い合わせや資料請求を行ってから、最初のコンタクトがなされるまでの時間です。
- 目安: 5分以内が理想(1時間以内は必須)
- 根拠: InsideSales.comの調査では、リードへの5分以内の応答で接触率が10倍に向上し、30分後と比べて接続率が100倍になるとされている(InsideSales.com, 2024)
KPI設計のチェックポイント — 隣接部門との合意
KPIを設定する際に最も重要なのは、マーケティング・インサイドセールス・フィールドセールスの3部門で指標の定義を合意することです。
| 合意すべき定義 | 関係部門 | 内容 |
|---|---|---|
| MQLの定義 | マーケティング ↔ IS | どの行動・属性のリードをISに渡すか |
| SQLの定義 | IS ↔ FS | どの条件を満たしたらAEに渡すか |
| 有効商談の定義 | IS ↔ FS | AEが「商談として進める価値がある」と判断する基準 |
| 受注貢献の定義 | IS ↔ FS | ISが創出した商談が受注に至った場合の帰属ルール |
| KPI区分 | 指標 | 目安 |
|---|---|---|
| メインKPI | 商談設定数 | 月20〜40件(SDR) |
| メインKPI | 有効商談率 | 60〜80% |
| メインKPI | パイプライン創出額 | 月次目標の3〜5倍 |
| サブKPI | コール数 | 1日40〜60コール(SDR) |
| サブKPI | 接続率 | 10〜20% |
| サブKPI | 有効会話率 | コネクトの30〜50% |
| サブKPI | MQL→SQL転換率 | 20〜30% |
| 補助指標 | リードレスポンスタイム | 5分以内 |
KPIの成果が悪いときの原因と改善方法
KPIを設定しても、期待どおりの数値が出ないケースは多くあります。主要なKPIごとに原因と改善方法を整理します。
接続率が悪いとき
原因と改善: 架電時間帯が不適切な場合はゴールデンタイム(午前10〜11時、午後2〜4時)に集中架電します。ターゲットリストに直通番号を追加し、メール・LinkedInでの事前アプローチ後に架電する方法も有効です。
有効商談率が悪いとき
原因と改善: BANTの確認が不十分か、SQLの定義がFSと合っていない可能性があります。商談化基準をFSと再定義し、失注商談の録音分析とロールプレイで品質を改善します。
MQL→SQL転換率が低いとき
原因と改善: MQLの定義が緩すぎるか、リード品質にバラつきがある場合です。マーケティングとスコアリング基準を見直し、チャネル別の転換率を分析して質の高いチャネルに投資を集中します。
インサイドセールス組織の立ち上げ方5ステップ
ステップ1: 役割定義とターゲット設計
まず「自社にとってのインサイドセールス」の役割を明確にします。
確認すべき問い
- SDR型(インバウンド対応)か、BDR型(アウトバウンド)か、両方か
- フィールドセールスへの引き継ぎ条件(SQL定義)は何か
- 担当するリードの業界・規模・地域はどこか
- マーケティングとの連携体制はどうするか
ICP(Ideal Customer Profile)を定義し、インサイドセールスが注力すべき対象を絞ります。BtoBリード獲得の方法と連動させることで、マーケティングとインサイドセールスの連携がスムーズになります。
ステップ2: プロセス設計とツール選定
リードが入ってきてから商談化するまでの流れを一貫して設計します。
設計すべきプロセス
- リードが入る入口(問い合わせフォーム・資料ダウンロード・イベント参加など)
- スコアリングのロジック(何点でSQLと判定するか)
- コンタクトシーケンス(初回コールの後、何日後にメールを送るかなど)
- 商談化の判断基準(BANT確認後にAEへ渡す条件)
- CRMへの入力ルール(情報の標準化)
ステップ3: 採用・育成計画の策定
インサイドセールスは即戦力を外から採用するのが難しいポジションです。フィールドセールス経験者やCS経験者を内部異動させるか、ポテンシャル採用で育てる方針を明確にします。
採用時に見るべきスキル: ヒアリング力、メンタルタフネス、データ・ツールへの適応力、誠実さ
育成ロードマップ: 1ヶ月目で製品知識・スクリプト習得、2〜3ヶ月目で独立対応開始、4〜6ヶ月目で目標KPIへの到達を目指します。
ステップ4: スクリプトとコンテンツの整備
インサイドセールスの質は、スクリプトとコンテンツの質に大きく左右されます。
整備すべきスクリプト: 初回コール(業界・役職別)、反論切り返し、商談設定クロージング、離脱リード再アプローチの4種類
整備すべきコンテンツ: 業界別導入事例、ROI試算シート、競合比較表、FAQ集
コンテンツナーチャリングの詳細手法については別記事で解説しています。
ステップ5: KPI計測と改善サイクルの確立
立ち上げ直後からKPIのトラッキングを始め、週次・月次で改善サイクルを回します。
週次で確認すべき指標
- コール数・接続率の変動
- 商談設定数の推移
- リードレスポンスタイムの平均
月次で行うべきレビュー
- MQL→SQL転換率の確認とMQL定義の見直し
- スクリプトの改善(うまくいったコール・失敗コールの分析)
- コンテンツ別エンゲージメントの確認(どの資料が商談化に効いているか)
- メンバー別パフォーマンスの1on1フィードバック
パイプライン管理の全体像も合わせて参考にしてください。
DSRでインサイドセールスの成果を最大化する — Terasu差別化
インサイドセールスの成果を一段引き上げる手段として、DSR(デジタルセールスルーム)の活用が注目されています。特にインサイドセールスとDSRの連携ワークフローを組み合わせることで、以下のような変化が生まれます。
TerasuのDSRが解決すること
1. リードの行動がリアルタイムで可視化される
TerasuのDSRでは、共有したルームにリードがアクセスした際に「いつ・誰が・どのページを・何分見たか」がリアルタイムで通知されます。「今まさに料金ページを閲覧中」というタイミングで電話できるため、コンタクト成功率が大幅に向上します。
2. エンゲージメントスコアで商談化タイミングを最適化
閲覧時間・ダウンロード・再訪問などの行動データを総合したスコアが自動算出されます。スコアが閾値を超えた時点でAEへの引き継ぎを開始するため、データに基づいた商談化が実現します。
3. リード別にパーソナライズされた資料室を提供
リードの業界・課題・関心領域に応じて、最適なコンテンツだけを配置した専用ルームを提供できます。「全員に同じ資料を送る」から「この人に最適な情報だけを届ける」へのシフトにより、エンゲージメント率が向上します。
4. AEへの引き継ぎ品質が劇的に向上する
ルームに蓄積された閲覧履歴・ダウンロード履歴・チャット履歴をそのままAEが確認できます。「料金ページを合計8分閲覧」「事例資料を3回ダウンロード」という具体的なデータを引き継ぐことで、AEの初回商談の質が向上します。
よくある質問
インサイドセールスとテレアポは何が違いますか?
テレアポは不特定多数への一斉架電ですが、インサイドセールスはスコアリング済みリードに複数チャネルでナーチャリングを行い、商談化につなげる構造的な営業手法です。CRM・MAとの連携も特徴です。
インサイドセールスは何名から始めるべきですか?
1〜2名から始め、プロセスとスクリプトを検証してから拡大するのが安全です。月間MQL数が50件を超えたタイミングで専任チーム組成を検討するのが一般的な目安です。
SDRとBDRはどちらを先に立ち上げるべきですか?
インバウンドリードが月30件以上あればSDRを先に立ち上げると投資対効果が出やすいです。新規市場開拓やエンタープライズ狙いならBDRを優先します。どちらも少数から検証を始めましょう。
KPIの成果が出ないときまず何を確認すべきですか?
まず隣接部門(マーケティング・FS)とのKPI定義の合意を再確認します。次に接続率・有効会話率など行動指標を分析し、ボトルネックが活動量か品質かを特定してから改善策を打ちます。
インサイドセールスにDSRを導入するメリットは何ですか?
リードの閲覧行動(どのページを何分見たか、何回訪問したか)をリアルタイムで可視化できます。フォロータイミングの最適化、コンテンツのパーソナライズ、AEへの引き継ぎ品質向上に効果的です。
まとめ
インサイドセールスは、「移動しない営業」ではなく「データと仕組みでスケーラブルに成果を出す営業」です。本記事の要点を整理します。
- 定義: 電話・メール・ビデオ会議などで非対面から商談化を行う内勤営業
- 4つの役割: リード育成・商談供給量の調整・新規顧客獲得・リサイクルリードの追客
- フィールドセールスとの違い: リード育成・商談化を担い、クロージングはAEが担当する分業体制
- メリット: 営業効率向上・コスト削減・商圏拡大・データに基づく改善が可能
- SDRとBDR: インバウンド対応(SDR)とアウトバウンド新規開拓(BDR)の2つの役割がある
- KPI設計: メインKPI(商談設定数・有効商談率・パイプライン創出額)とサブKPI(コール数・接続率・有効会話率・MQL→SQL転換率)に分けて管理
- KPI改善: 接続率・有効商談率・転換率それぞれにボトルネック分析と具体的な改善施策がある
- 立ち上げ5ステップ: 役割定義→プロセス設計→採用育成→スクリプト整備→改善サイクル
- DSRとの連携: 行動データの可視化・エンゲージメントスコア・引き継ぎ品質向上で成果を最大化
インサイドセールスの詳しい活用方法については、セールスイネーブルメントとは何かの記事も参考にしてください。また、チーム全体の生産性向上には営業効率化の完全ガイドが役立ちます。
